ヒプノセラピー体験記
- 新井 街栄
- 5 日前
- 読了時間: 3分
体験記】年齢退行療法で弟との関係が変わった話
今回は、私が実際に年齢退行療法(ヒプノセラピー)を受けた体験をお話しします。
きっかけは、5歳下の弟との関係をもう一度見直したいと思ったことからでした。普段は仲が良いのですが、どこかお互いに遠慮があり、微妙な距離感を感じていたのです。さらに、子どもの頃からずっと心に引っかかっていた、ある記憶の真相を確かめたいという思いもありました。
その記憶とは、2歳くらいの弟がいなくなった時のこと。
まるで映画『となりのトトロ』のワンシーンのように、夕暮れの田んぼ道を、近所のおばさんに手を引かれて戻ってくる弟の姿が、今でも心に焼きついています。
大人になった今でも、「もしかして私が弟をどこかに連れて行ってしまったのでは?」「私のせいだったのかも…」という不安が、ずっと心の奥底にありました。
セッションが始まり、年齢退行で7歳の頃の自分に戻ると、母から「弟を見ていてね」と言われ、一緒に遊んでいる場面が浮かんできました。
けれど、弟はすぐに気が散り、私の前からいなくなってしまいます。そのたびに、幼い私は「ちゃんと見ていないと」と不安になり、責任を感じていました。
さらにセッションでは、弟の視点にも入ってみました。すると驚くことに、弟は自分から自由に動き回っていたにもかかわらず、「お姉ちゃんがそばにいなくなった」と感じていたのです。
ここで私は、私たち姉弟の間に、小さなすれ違いがあったことに気づきました。弟は好奇心のままに遊び回り、そのたびに私は「またいなくなった」とハラハラし、重たい責任感に押しつぶされそうになっていたのだと理解できました。
セッションの終盤、大人になった私が幼い私の前に現れ、「大丈夫。弟はもう立派な大人になっているよ。もういなくなったりしないから、安心して一緒に過ごしてね」と伝えました。
すると、小さな私はやっと微笑み、ほっとした笑顔を見せてくれたのです。
こんな些細な出来事が、今の私たちの関係にまで影響していたことに、本当に驚きました。
理解した瞬間、ふっと肩の力が抜け、「今まで何をそんなに悩んでいたのだろう」と拍子抜けするような感覚に包まれました。
セッションを終えた今、心がとても軽くなり、これからは新たな気持ちで弟と向き合っていけそうです。
今回の体験を通して、改めて感じたのは――
幼い頃の些細な思い違いや誤解が、大人になっても驚くほど私たちに影響を与えてしまうということです。
記憶は、その時のまま成長せず、潜在意識にしまい込まれています。
ヒプノセラピーは、その記憶を優しく呼び起こし、大人の視点で見直して書き換えることで、今抱えている問題の根本から癒していく療法です。
もし、同じように心に引っかかる記憶や関係に悩んでいる方がいたら――
ぜひ、一度ヒプノセラピーの扉を開けてみてください。
必要な方に、このメッセージが届きますように。

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